膝の痛みをなんとかしたい

膝の痛みで悩んでいる人は多いようです。少しでもその膝の痛みをなくすためにはどうすればいいのかを紹介します。

膝は複雑な仕組みで動いています

ひざが動く仕組み

ひざの動きは靱帯群や、周辺の筋肉などを通して統制されています。まず、ひざを伸張させる際に作用しているのが大腿四頭筋の中の一つとされる大腿直筋です。大腿直筋は股関節を構築する寛骨からスタートし、お皿の下に存在する膝蓋腱となります。歩行するときには、一番初めこの大腿直筋が縮まりて、ひざのお皿を引っ張り上げます。これに追随して膝蓋骨、脛骨が持ち上げられ、足を前方に踏み出せることになります。反対に、ひざを曲げるときに機能するのは、太腿の裏にある大腿二頭筋やふくらはぎの腓腹筋というものになります。なかんずく大腿直筋と大腿二頭筋は伸筋と屈筋という拮抗筋の相関性にあり、互いのつり合いの調和性というものが、ひざの壮健にはとても重要につながってくるのです。当然、ひざの動向を支援しているのは、この二種類の筋肉のみではありません。腓腹筋をはじめいろいろな筋肉群、骨、靱帯、腱なども関与しての巧みな連係プレーが、流れるようなひざの動きを作り出しています。なので、このうちのどれか一個の部位でも損傷したり凝り固まったりして働きが鈍くなって来たなら、ひざ関節のゆがみや苦痛を発生することにもなってしまいます。